発焼唱片。1980年代後半から1990年代後半の中国のロック曲を歌っている。音楽的には與非門のスタイルの中にはあまり見られないギター弾き語りで、バーで弾き語りをやっていたころの面影を見ることができる貴重なアルバム。ただ、2007年に香港で発売された当初は雪兒名義で『純揺』というタイトルであった。ジャケットの写真や演奏者の名前にも蒋凡に関連する情報が記載されていない。2009年になり、中国で発売された際には、蒋凡の名前が記載されたが、今度はアルバムタイトルが変更となったほか、雪兒の名前が一切記載されておらず、今回が初めて発売されるような印象さえ受ける。そして、『鬼[口甘]王妃』のCDラベルにはタイトルや曲名が記載されているが、そのCDの中身は他のアーティストの曲で、同封のCD-Rに本来収録されるべき曲が収録されるなど、おそまつなところがある。歌詞カードはない。CDケースは表側がガラスのケースで、そこにアルバムタイトルが刻まれているほか、磁石で蓋が閉まるなど、凝った作り。アルバムの値段も350元と非常に高価。高価な分、CD本体やジャケットや歌詞カードをしっかりと作って欲しかったが、このアルバムは元々DEMOとしてレコーディングしたものをレコード会社が蒋凡に内緒で発売してしまったため、このようなお粗末な作りになってしまったと考えられる。『純揺』も『鬼[口甘]王妃』も当然インディーズ扱いである。(ここでは『鬼[口甘]王妃』のクレジットに基づく) |