七合板楽隊 WITH SEVEN-PLAYER

北京語:チーフーバン

 北京のバンド。1984年11月結成。当初は民楽隊の文博と北京歌舞団交響楽隊の楊樂強によって活動を始めた。間もなくして、北京歌舞団交響楽隊の崔健が参加し、3人になる。ただのギターの弾き語りではなく、バンド形式に発展させようと計画し、民楽隊の3人、安邵華(B)・李秀力(Dr)・周曉明(Key)を加入させ、6人となる。最後に、北京歌舞団交響楽隊の劉元(Sax)が加入し、メンバーは崔健(Vo&G)・楊樂強(Vo&G)・劉元(Sax)・周曉明(Key)・文博(Vo&G)・安邵華(B)・李秀力(Dr)の7人となり、七合板楽隊と名付けた。洋楽のカバーを中心に、麗都飯店などのホテルや、政協礼堂でライブを行いながら活動していた。1985年6月にはバンドは解散、メンバーはそれぞれソロ活動を行うこととなる。

七合板演唱専輯』のカバーより(感謝:管聖聖)

 七合板楽隊の活動期間は短かったが、その間にアルバム『七合板演唱専輯』を含め、2枚ほどのアルバムがレコーディングされ発売されたようだ。のちに崔健が『浪子帰』、『85回顧』を発表したが、これらのアルバムは七合板楽隊時代の音源(『浪子帰』は1984年又は1986年発売)といわれている。

 このバンドは厳密に言うと、ロックバンドではないが、自分達でバンドを結成して活動を始めたという点で、不倒翁楽隊とともに中国ロック史に欠かせないバンドである。

 2003年11月、中国ロック初期の曲を集めたオムニバス『吶喊 為了中国曾経的揺滾』が発売となり、そこに「斯ka保羅集市(Scarbourough fair)」が収録された。11月27日、仁倶楽部で行われた“理想不倒,向音楽致敬!”ライブに参加した。このライブのためにバンド活動を一時的に再開させただけであるが、多くのロックファンから大きな注目を浴びた。この時、Simon and Garfunkelの「斯ka保羅集市」を演奏した。また同日、文博は七合板楽隊での活動以外に、新民楽を演奏した。

2003年11月27日、仁倶楽部でのライブ
左は
劉元、真ん中は崔健
(写真提供:
[ロ豪]叫唱片

 

●アルバム(→『浪子帰』、『’85回顧』)

タイトル 出版 発行 製作 発行年 品番 地域
七合板演唱専輯 中国旅遊出版社   北京録音機廠 1985 AV-0402(CT版) 中国
情報求む! 情報求む!     中国

 

●ソロ発表曲

曲名 アルバム名 発行年 備考
斯ka保羅集市 吶喊 為了中国曾経的揺滾 2003/11  

 

●出演

出演媒体 曲名 映像名 発行年 参加形態 備考
テレビ番組   中国新音楽的N個瞬間 2005/9 出演者の語りの中で取り上げられている ▼DVDあり

 

●関連サイト(→崔健

 

MENU