本名は張�ﾄ。江蘇省徐州出身。1970年生まれ。1986年、江蘇省徐州市戯劇学校を卒業した後は、北京に移り黒蜘蛛楽隊を結成し、詞曲とボーカルを担当する。しかし、翌年脱退してソロ活動を始め、全国を巡演する。1987年、深[土川]に赴き、DISCOなどで歌を歌って生活をした。また、1992年までの間に60ものアルバムを発売する。その間に、音楽プロデュースに関する勉強をする。

　1993年、広州へ移る。5月には1stアルバム『将身心都交給[ｲ尓]』が発売となる。その中の「我的心中不能没有[ｲ尓]」は、“第7回広東創作歌曲大コンテスト第2季10大金曲賞”、“広東新音楽10大金曲第2季10大金曲賞”を獲得するほか、他の曲も数々の賞を受賞する。10月、太平洋影音公司と契約し、プロデューサー、アルバムディレクター、歌手になる。

2000年前後の写真

　1995年2月には、3rdアルバム『Come On Baby』を発売する。1996年9月には、4thアルバム『分手紀念日・夜不能寐』を発売する。

　1997年12月、中国音楽家音像出版社と契約し、『張萌萌的緊張』を製作する。この時、『張萌萌的緊張』のレコーディングのために北京で生活したが、その環境に慣れず、レコーディング終了後、約半年で広州へ戻ってしまった。

　1999年11月には『張萌萌的緊張』が発売になったが、このアルバムは北京の一流のミュージシャン達の力を借りて製作された割には、音楽的に向上していなく、いつも通りの古臭いハードロックアルバムになってしまった。

　2000年までに5枚のアルバムを発売するなど、リリースペースはとても短く、なかなかアルバムを発売できない中国にとってはとても驚異的なことである。自らロックアルバムを製作するほか、『南方大揺滾』シリーズを製作して、南方ロックの発展に大きく貢献した。しかし、アルバムの出来は高いわけではなく、南方でロックアルバムを製作する人物がいなかったからこそ注目されていた。

『分手紀念日・夜不能寐』を発売したころ
昔からファッションが変わらない

　南方ロック・流行音楽界の重鎮であるが、21世紀を生き残っていくには、もう少し新時代を見据えたアルバムを制作しなくてはならないだろう。

　2002年11月、6枚目のアルバムとなる、『七月初七』が発売となった。同年、交通事故に遭い、回復するまで舞台に立てなくなる。

　2003年には、SARSの影響で音楽活動ができなくなり、本人や萌萌音楽合作社にとって、大打撃を受けた。同年から北京に移り住んだ。

　2005年1月、7thアルバム『飛雪』が発売となった。

　2006年1月、EMI百代唱片と契約してから初めて、通算8枚目のアルバムとなる『［ｲ尓］喝高了［ﾛ巴］』が発売となった。