1987年、北京で結成されたバンド。バンド名はスワヒリ語で、意味は「兄弟たち、どうよ？」。メンバーは、EDDIE（Vo&G）・劉元（Sax）・布拉什（KASSAI BALA'ZS）（B）・［ｲ三］兒（Dr）。

　1987年から崔健と活動を共にした。EDDIEのアフリカ風サウンドや、レゲエ、ロック、ブルース、ジャズなどがミックスされ、多彩なスタイルをもったバンドであった。崔健と長期間に渡り活動を共にしたことで、崔健の音楽にも大きく影響していった。

　1989年、崔健が『新長征路上的揺滾』を発表する。このアルバムはADO楽隊との共同作品であった。4月には、崔健のバンドとして、フランス・パリの“布爾日之春”アートフェスティバルに参加した。崔健との活動の傍ら、台湾の真言社公司と契約し、アルバムを製作する。ADO楽隊が中国で初めて海外のレコード会社と契約したバンドとなった。

1989年、天安門広場前で崔健と共に
左から：布拉什・［ｲ三］兒・EDDIE・崔健・劉元
（感謝：管聖聖）

　1990年2月には、北京首都体育館で行われた“90現代音楽演唱会”にADO楽隊として参加する。ADO楽隊での活動を中心にしていったためか、のちに崔健との活動は辞めた。

　やがて、孔宏偉（Key）が加入する。

　間もなくして『北京REGGAE』、『北京REGGAE2』の製作に参加する。この時、布拉什はいなかった。どうやら、帰国したようだ。1995年に発売した『中国原創十年』の製作にも参加した。

　1996年にはかつて真言社公司と契約し、アルバムを製作した時の音源が滾石唱片（ROCK RECORDS）から発売されたが、この時、ADO楽隊はすでに解散していた。

　2003年になり、活動を再開し、アルバムを製作する話が出ている。

中国火のサイトより
左から：布拉什・［ｲ三］兒・EDDIE・劉元