1994年1月から音楽学院、富豪DISCO、馬克西姆倶楽部（MAXIM）等でライブを行うようになる。5月には、中央実験学院話劇院と協力し、現代劇「浮士徳」の音楽全般を担当する。

　1994年から1995年末の間には北京、青島、大連、天津、済南などで、数百回ライブを行い、新世代のロックバンドの1つとして、注目を浴びる。

　やがて、ラジオ「新音楽雑誌」のDJ・張有待に見出され、1996年に彼の経営する有待唱片からインディーズアルバムを発売した。それが元で、レコード会社の注目を浴び、同年11月、北京京文音像公司と契約する。

2ndアルバム発売の頃のメンバー
左から：汪峰・龍隆・牧陽・王磊・杜咏

　彼ら以前に登場したロックバンドは、絵を勉強していた学生達によって結成され、音楽の勉強はほとんどしていなかったのが大半であった。だが、彼らは学校で正式に音楽を勉強してきた音楽のエリート達によって結成された、従来の中国ロックバンドとは異なる、新しいタイプのバンドであった。

　8月には、單小帆が脱退し、王立冬（Dr）が加入した。同年末、深[土川]で2回ライブを行ったが、王立冬は脱退し、代わって牧陽（Dr）が加入した。同年、香港のテレビ局・鳳凰衛視より、1997年度大陸最優秀男性アーティストの候補に挙げられた。

　1998年3月には河南省新郷で行われた揺滾コンサートに参加し、奨励賞を獲得する。8月30日には、広西・南寧で行われた’98南寧中国揺滾音楽演唱会に出演した。同年末には2ndアルバム『風暴来臨』を発売した。

1stアルバム発売の頃のメンバー
左から：單小帆・龍隆・王磊・汪峰・杜咏

　1999年には王磊が脱退し、バンドは4人編成になる。ベースの音は、キーボードの演奏でカバーした。5月1日、山東省東営で“京都皇后之夜−晩安．東営演唱会”を開いた。7月10日、山東省臨沂で“晩安．臨沂演唱会”を開いた。7月28・29日には香港の高山劇場で行われた“中国揺滾新生代”音楽会に参加し、好評を博す。9月17日、山東省東営で行われた“保険之声−東営大型演唱会”に出演した。12月31日からラジオでON AIRとなった「再見二十世紀」は、翌年のヒットチャート・中国歌曲排行榜で5周連続1位となり、ラジオ局の新曲連続1位の新記録を樹立する好成績を収めた。

　2000年春には汪峰以外のメンバーがバンドを脱退し、汪峰（Vo&G）・蔡正東（G）・[ｲ牙]子（B）・關菲（Dr）・劉牧（Key）というメンバーになる。それと同時に、バンド名を鮑家街楽隊と改名した。

1stアルバム発売の頃のメンバー
左から：龍隆・王磊・汪峰・單小帆・杜咏